こんにちは。AIあれこれ散歩道です。
Claude TagをSlackで使えると聞いても、従来のClaude in Slackと何が違うのか、誰が設定できるのか、どのプランなら使えるのかが分かりにくいですよね。とくに会社のSlackで使う場合は、便利さだけでなく権限、費用、記憶、監査の見方まで確認しておく必要があります。
この記事では、Claude TagのSlackでの使い方を、公式情報をもとに整理します。2026年6月24日時点では、Claude TagはTeamとEnterprise向けのbetaとして案内されており、既存のClaude in Slackは2026年8月3日に新しいClaude Tag体験へ切り替わる予定です。導入前の判断材料として、手順と注意点を順番に見ていきましょう。
- Claude TagとSlack連携の違いが分かる
- 導入前に見るべきプランと権限が分かる
- @Claudeへ依頼する時の注意点を確認できる
- 費用と記憶と監査の見落としを防げる

Claude TagのSlackでの使い方の基本
Claude Tagとは何か
Claude Tagは、Slackの会話に@Claudeを呼び出して、チームの作業を任せられる新しい連携体験です。Anthropicは公式発表で、Slackから始めるチーム向けの新しいClaude活用として紹介しています。
従来のチャットボットのように個人が質問するだけでなく、チャンネル内の文脈を見ながら作業を進める点が特徴です。チーム全員が見えるスレッドで依頼と進捗を追えるため、AIへの依頼が個人のチャット欄に閉じにくくなります。
使えるプランと対象を確認する
Claude HelpのClaude Tag記事では、Claude TagはTeamとEnterpriseプランでbeta提供され、現在はSlackで動くと説明されています。つまり、個人のProやMaxだけで自由に会社Slackへ導入できる機能として見ない方が安全です。
注意点: Claude Tagは組織向けの機能です。会社のSlackで使う場合は、Claude側のOwner権限、Slack側のアプリ承認、社内の情報管理ルールを先に確認してください。
Slackで始める前の準備
導入の入口は、ClaudeアプリをSlackへ入れることです。Claude HelpのSlack連携ガイドでは、Slack管理者がアプリを承認し、個別ユーザーがClaudeアカウントを接続する流れが案内されています。
TeamやEnterpriseでClaude Tagを使う場合は、さらにPrimary OwnerまたはOwnerがClaude TagのID、連携ツール、使えるチャンネルを設定します。Admin権限だけでは設定できないと説明されているため、社内で誰が作業するかを先に決めるのが近道です。
チャンネルで@Claudeに依頼する
Claude Tagの中心は、Slackチャンネルやスレッドで@Claudeを呼び出し、作業を依頼する使い方です。たとえば、議事録の要点整理、調査の下準備、コード変更の確認、障害対応の論点整理など、会話の流れを踏まえた作業に向いています。
- 依頼の目的を最初に書く
- 参照してよい情報源やチャンネルを明記する
- 途中で確認してほしい条件を伝える
- 完了時にほしい成果物の形を指定する
DMとチャンネル依頼の違い
Claude Helpでは、チャンネルでタグされたClaudeは組織のClaude IDとして動き、管理者が設定したツールやアクセス範囲を使うと説明されています。一方、DMやアシスタントパネルでは、利用者本人のClaudeアカウントで有効にしている機能を使う形になります。
ここを混同すると、誰の権限で動いたのか、誰の費用として扱われるのかが見えにくくなります。チャンネル作業は組織側、DMは個人側という整理で考えると、運用ルールを作りやすくなります。

Claude TagのSlackでの使い方と注意点
Slackコネクタとの違い
Slackコネクタは、Claudeアプリ側からSlack内のチャンネル、DM、共有ファイルなどを検索して文脈として使うための連携です。一方、Claude TagはSlackの中にClaudeを呼び込み、チャンネル上で作業を任せる体験です。
Claude Helpでは、SlackコネクタはPro、Max、Team、Enterpriseの有料プランで利用できると説明されています。ただし、TeamやEnterpriseではOwnerが有効化しないと個人設定に出ない場合があります。「SlackをClaudeに読ませる機能」と「SlackでClaudeに仕事を任せる機能」は分けて理解しましょう。
権限と費用の見方
Claude Tagは消費ベースで、チャンネルでのタグ依頼は組織側に課金され、DMは個人アカウント側に紐づくと説明されています。Primary OwnerやOwnerは、組織全体の上限、チャンネル別上限、75%と95%のしきい値通知、利用分析を確認できます。
導入前の確認ポイント
- どのチャンネルでClaude Tagを使えるようにするか
- 組織全体とチャンネル別の利用上限を決めるか
- 接続するツールやリポジトリをどこまで許可するか
- 誰が監査ログとメモリを確認するか
記憶と監査を残す
Claude Tagはチャンネルやワークスペース単位で文脈を保持し、管理者はその記憶を見たり編集したり削除したりできます。さらに、監査ビューでは一回限りの作業や予定された作業、Agent Identityを使ったネットワーク呼び出しを確認できると説明されています。
便利な一方で、社内情報を扱うなら「何を覚えさせるか」「どのチャンネルに許可するか」「どの作業を監査するか」を曖昧にしないことが大切です。AIエージェントの権限設計については、AIエージェントの権限管理とは?安全に任せる設定ポイントも参考になります。
うまく使う依頼例
Claude Tagは、曖昧なひと言よりも、目的、制約、成果物、確認タイミングを分けて渡すと使いやすくなります。たとえば調査を頼むなら、対象範囲、使ってよい情報源、比較したい観点、最終形式を指定します。
依頼例: @Claude このスレッドの論点を整理し、未決事項、担当者、次の確認事項を表にしてください。外部リンクは公式情報だけを優先し、不明点は推測せず確認事項に分けてください。
Claude Codeとの関係
Claude Helpでは、TeamとEnterpriseのうちClaude Code on the webへアクセスできるユーザーは、@ClaudeのメンションからClaude Codeの作業へつなげられるbeta機能にも触れています。開発チームでは、Slackの会話から修正方針を決め、Claude Codeに作業を渡す流れが見えてきます。
Claude Code自体の位置づけを整理したい場合は、Claude Codeでできることは?やClaude CodeとClaudeの違いも合わせて読むと、役割の違いが分かりやすくなります。

導入時に避けたい失敗として一番大きいのは、便利そうだからと全チャンネルに広げてしまうことです。Claude Tagは組織の文脈を覚え、ツールへアクセスし、チャンネルで作業するため、最初は対象チャンネルと権限を絞って始める方が安全です。
- 最初から全社展開せず検証チャンネルで試す
- 機密性の高いチャンネルは別ルールにする
- 費用上限と通知先を先に決める
- Claudeが実行した作業の確認担当を決める
まとめ: Claude Tag Slack 使い方
Claude TagのSlackでの使い方は、SlackにClaudeを呼び込んでチームの文脈ごと作業を任せるものです。2026年6月24日時点ではTeamとEnterprise向けbetaとして扱われ、導入にはOwner権限、Slackアプリ承認、チャンネル単位の権限設計が重要になります。便利さだけで判断せず、費用、記憶、監査までセットで確認しましょう。
まとめポイント
- Claude TagはSlack内で@Claudeに作業を依頼する新しい体験
- TeamとEnterprise向けbetaで個人利用とは条件が違う
- チャンネル作業は組織側の権限と費用で動く
- 導入前に権限、費用上限、記憶、監査を確認する
